専門図書館327号(2026年9月)特集:専門図書館に携わる人々(詳細)

特集:専門図書館に携わる人々 【p1】
眼で確かめられない距離について【p2-4】
和泉 亮(株式会社フランス図書)
フランス語圏の書籍を国内に供給する仕事を通して、新刊目録を作り続ける日々を振り返る。ネット時代における目録の役割を考えつつ、フランスの出版社とのやり取りや、仕事に繋がっている自分の趣味、世界情勢の中で本が届くことの難しさと喜びを語る。
専門図書館は我が社にとって大切なアソシエーツ【p5-7】
青木 竜馬(日外アソシエーツ取締役営業局長)
日外アソシエーツは創業以来、図書館の皆さまとの深い関わり合いの中で歩んで来ました。〈アソシエーツ〉というおよそ出版社の社名に似つかないフレーズをなぜつけたのか?今回、会社の歴史をたどることで、それは仲間=図書館のことなのだと気づきました。
専門図書館と船舶印刷、そして私の軌跡を振り返って【p8-10】
石井 勝也(船舶印刷株式会社 営業部)
1928年創業の船舶印刷は、活版印刷時代から技術を継承し、『専門図書館』を始めとする各種専門図書の出版を支え続けてきました。デジタル化の進展やコロナ禍という激動の時代を経て、改めて「物理的な書物」が持つ歴史的価値と、情報の定着媒体としての重要性を再確認し、技術と誇りと共に、次世代へ継承したいと思います。
「大入」の向上 ―新たに踏み出す一歩―【p11-13】
井田 雄貴(株式会社大入)
現代を活きる「経師」として「修復、保存処理、デジタル・アーカイブ、装幀」の4つを軸に図書館業界に携わっている株式会社大入。そこで働く一人の営業が考える、新たな一歩を踏み出し、伝統技術と現代技術の融合を通じて、皆様とともにどのように向上して行くことができるのか。
あるWebサービス開発者の25年の履歴書【p14-17】
村上 智(株式会社ブレインテック 開発グループ)
図書館システムメーカーのWeb開発者として25年、クラウド型OPACや横断検索、アクセシビリティ対応など図書館向けWebサービスの開発に携わってきた筆者が、開発者の視点から図書館への想いと趣味のボードゲームが図書館活動に広がった経験を語る。
「本をひらく、をささえる」に込めた想い
図書館のパートナーとして信頼を創造する【p18-20】
木原 一雄(キハラ株式会社 代表取締役)
創業以来、図書館を支えてきたキハラの歩みと、理念である「本をひらく、をささえる」を紹介する。現場との対話を通じ、変化する情報環境の中で図書館の伴走者として信頼を創造し、資料保存や歴史的図書館用品の保存に取り組むなど、知の未来を支えるための想いを述べる。
図書館との様々な関わり方
 ―『情報の科学と技術』編集委員の活動を中心に―【p21-23】
田嶋 尚晴(株式会社内田洋行 ユビキタスライブラリー部)
筆者の『情報の科学と技術』編集委員としての活動を中心に、図書館業界との関わりについて報告する。編集委員会における特集企画、執筆依頼、校閲および主査としての経験を通じて得られた知見や人的ネットワークの形成を紹介する。また、ボランティアや図書館総合展での諸活動の重要性についても述べる。
国立と雑誌と、ときどきタンザニア
―あるライブラリアンの横顔―【p24-26】
宇野 亮一(国立国会図書館)
大学図書館でのアルバイトや青年海外協力隊員としてタンザニア司書学校の講師を経験後、国立国会図書館に入館し、県立図書館への派遣、『図書館雑誌』編集委員等、国内外の図書館での経験を、野球やボードゲーム、タンザニア再訪などの私生活とともに紹介する。
専門図書館員の仕事と誇り【p27-29】
村橋 勝子(元・経団連図書館/専門図書館協議会顧問)
経団連図書館で40年以上勤務した筆者が、専門図書館員としての歩みを振り返る。レファレンスサービスや資料展示会、社史研究、総合目録・データベース構築などに挑戦し、利用者本位の情報提供を追求した経験を紹介。専門図書館に必要なのは組織に向けたPR、人材育成、人とのつながりであり、「大変なことにこそ挑戦する姿勢」の重要性を説く。
出会いの大切さと専門図書館
 私はなぜ専門図書館界に踏み込めたのか【p30-32】
深水 浩司(日本図書館協会専門図書館部会/大妻女子大学)
図書館プロパーではない自分が、どのようにして図書館界(特に専門図書館界)に関与することになったかを、自らの過去を振り返りながら示した小文である。人との出会いで学ぶことは多く、人生の道筋すらも変わってしまう。専門図書館のこれからの歩みにも、よき出会いとそこから生まれる相乗効果を期待しつつ筆を進めた。
図書館総合展とおつきあいいただきたいこと
 ─最近恋をしていますか【p33-35】
長沖 竜二(図書館総合展運営委員会 事務局長)
図書館総合展は、可能な限り個々の出展者・来場者の要望と要請に応えることを事業方針とし、そのことを通じて多様であるという会場の雰囲気をつくり、また運営の上でも多様性を促進している。それは図書館の運営方針や特質と共通しているものと感じている。
図書館をヒト・モノ・カネでつなげる【p36-39】
木下 勝義(公益財団法人 図書館振興財団)
当財団では、子どもたちが図書館を活用して自ら学び考える力や地域への愛着を育むことを目指す「図書館を使った調べる学習コンクール 」と、図書館・地域の課題解決を支援する助成事業の2つを主な柱に展開している。「図書館を使った調べる学習コンクール 」は「ヒト」を育て、助成事業はその環境を整えるための「カネ」と「モノ」を支援する。当財団では「ヒト・モノ・カネ」を結びつけ、図書館をまちづくりの核として位置づけることで、図書館の新たな価値の発見と社会的地位の向上を目指している。本稿を通じ、自身や当財団の図書館との関わりやその活動の意義を伝えたい。
「つなぐ」が変わった四半世紀
 ―ITから人へ、そしてこれからへ―【p40-42】
横山 剛志(専門図書館協議会理事・事務局長)
1998年に専門図書館協議会関東地区との出会いをきっかけに、IT支援から事務局運営へと関わりを深めた四半世紀を振り返る。運営の現場で見えた人の力と、「つなぐ」の意味の変化を通して、これからの専門図書館協議会への思いを綴る。
NDLOCR-Liteを使ってみませんか?【p43-46】
青池 亨(国立国会図書館)
トヨタ紡織株式会社「manaviya」の見学会を開催して【p47-49】
小室 利恵(トヨタ博物館)
原子力専門図書館と研究者支援【p50-51】
村田 龍太郎(日本原子力研究開発機構 研究開発推進部 企画調整課)
絵本戦争 禁書されるアメリカの未来【p52-53】
川戸 理恵子(鹿児島女子短期大学)
飲酒と社会の交差点 戦後日本のアルコール政策過程論【p53-54】
佐藤 正惠(千葉県済生会習志野病院図書室)