専門図書館267号(2014年9月)特集:全国研究集会 専門図書館の未来~生まれ変わる専図協からのメッセージ~(詳細)
記念講演:地上最高の星空づくりを目指して~MEGASTAR開発ストーリー~【 p.12-16 】大平 貴之(プラネタリウム・クリエーター) |
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プラネタリウム「MEGASTAR」を完成させるまでの子供のころからの物作りの過程をまとめてお話しました。 MEGASTARを完成させるまでには、それまでに取り組んだ多くのプラネタリウム以外の物作りが役立っています。 |
医学・薬学系コンソーシアムの取り組み【 p.17-20 】宮内 洋一(専門図書館協議会運営委員会認定資格検討小委員会委員長) |
日本医学図書館協会及び日本薬学図書館協議会の共同事業として行っている電子ジャーナル契約を中心としたコンソーシアム活動についてその成り立ちと活動の概要を説明する。 |
電子リソース管理の事例紹介【 p.21-24】田辺 浩介((独)物質・材料研究機構 企画部門科学情報室エンジニア) |
研究独法の図書館では、図書館を取り巻く昨今の厳しい状況に立ち向かうため、「独立行政法人研究図書館コンソーシアム連絡会」(JNLC)を設立し、活動を行っている。 本稿ではJNLCの活動と課題、またその課題解決のために新たに開発した電子リソース管理システムについて紹介する。 |
専門図書館員のための認定資格制度の設立に向けて【 p.25-28 】長谷川昭子(専門図書館協議会運営委員会認定資格検討小委員会委員長) |
専図協では2013年10月、運営委員会の下に認定資格検討小員会を発足させ、専門図書館員のための認定資格制度の設立に向けた検討を行ってきた。 今回、これまで検討した制度検討の背景、制度の意義、制度の骨子について報告する。 |
NPO法人日本医学図書館協会認定資格「ヘルスサイエンス情報専門員」:制度の概要と今後の課題【 p.29-33 】城山 泰彦(順天堂大学図書館/NPO法人日本医学図書館協会 認定資格運営委員会 委員長) |
認定資格「ヘルスサイエンス情報専門員」は、2004年の制度創設から10年を経過し、2014年1月の第21回募集までに、認定資格保有者は335名を数える。 今後は専門職能力開発プログラムと密接に連携した、新制度への移行を予定している。 |
企業図書館を取り巻く著作権動向について【 p.34-38 】稲田 孝哉((公社)日本複製権センター) |
インターネットの普及に伴うデジタルコンテンツ化の流れが加速しつつある現在、著作権法も時代に即した改正を繰り返している。 ここでは、特に企業図書館に関連した著作権動向について法改正内容、国立国会図書館のデジタル化に関する取り組み等について解説を加える。 |
企業の文化施設と著作権―凸版印刷株式会社印刷博物館ライブラリーの事例報告【 p.39-43 】山﨑 美和(凸版印刷株式会社 印刷博物館ライブラリー) |
公共図書館や私立図書館と同じように無料で一般公開をしている企業ミュージアムライブラリーにおいて、複写サービスやデジタルアーカイブ作成等が、著作権法上は殆ど不可能な現状の課題と取り組み、今後の要望などについて紹介する。 |
これからの横断検索を考える―カーリルがつなぐ専門図書館【 p.44-47 】吉本 龍司(株式会社カーリル代表取締役) |
カーリルのこれまでの取り組みを紹介し、そこから見えてきた「横断検索」についての課題の整理と、専門図書館をつなぐこれからの仕組みのあり方について一つの方向性を示した。 これまでの横断検索が拡張して専門図書館もあわせて検索できるようになる、というのではなく、すでにある仕組みの中に、その分野の専門的位置づけにある図書館にナビゲートする仕組みをつくってはどうか。 「Deep Library」として専門的資料を扱う図書館を位置づけ、利用者が求める資料を手に入れやすくする仕組みをつくっていきたい。 |
ミニシンポジウム 専門図書館と他館種図書館との連携、その先【 p.48-53 】菊池 健司(㈱日本能率協会総合研究所)/林 賢紀((独)国際農林水産業研究センター)/結城 智里((一財)機械振興協会BICライブラリ) |
異なる館種の図書館員が集まって、各図書館の現状や、抱える問題を討議した。 第4分科会ではその委員会により作成された報告書をベースに、専門図書館と他館種の図書館が抱える問題と相互の連携に焦点をあてて討議した。 |
企業図書室の取り組み【 p.54-57 】柳 一美/小野 恵子(㈱日立製作所) |
オンライン化が進む一方で、書籍や雑誌など紙ものへの要望も増している。 オンラインにはない紙がもつ特性が利用者を捉えている。 こうした要望に応えるために、継続的に小さな改善を積み重ねた結果、各種利用実績を増やすことができたので、紹介する。 |
社史室の魅力を発信する【 p.58-62 】高田 高史(神奈川県立川崎図書館) |
神奈川県立川崎図書館は日本屈指の社史コレクションを所蔵し、社史室で公開している。 さらなる利用の促進などを図るために、ここ数年で取り組んできた、展示・広報紙の刊行・講演会・イベントなど、社史に関する活動のいくつかを実例をもとに紹介する。 |
新着雑誌記事速報から始めてみよう:RSS・APIを活用した図書館サービス【 p.63-67 】牧野 雄二(㈱ヴィアックス) |
図書館の価値を高めるための方法として,新着雑誌の目次お知らせシステム「新着雑誌記事速報」を中心に,その応用事例を含め,他機関提供のRSSやAPI等を活用したWebサイトでのサービスについて紹介する。 |
図書館を演出する―専門図書館の場づくりと魅力的な展示法【 p.68-72 】尼川 ゆら(空間演出コンサルタント) |
専門図書館の空間に注目し、専門図書館としての専門性を守り活かされる場づくりと、人の興味を惹きつけ情報へと繋げるための展示空間づくりについて、3つの事例を挙げて紹介します。 |
滞在環境を変える~音と香りの空間創り【 p.73-77 】細川 博史(株式会社図書館流通センター) |
音や香りを使って図書館の滞在空間を快適にすることによって、「場」の価値を高め、来館者増や人的トラブル抑止に期待する新しい試みを、様々な事例や導入経験を踏まえてご紹介します。 |
千葉大学アカデミック・リンク ―学生たちは新しい学習空間をどのように利用しているのか―【 p.78-82 】中原由美子/伊勢 幸恵(千葉大学附属図書館利用支援企画課) |
大学での教育では、静寂空間での個人学習ではなく、会話可能空間でのグループ学習が見直されつつある。 本稿では千葉大学附属図書館で行われているアクティブ・ラーニングを重視した空間づくりの取り組みを紹介し、新しい空間を利用した学生の学習行動調査について報告する。 |
平成26年度全国研究集会に参加して【 p.83-94 】 |
第1分科会「コンソーシアム活動の課題と展望」を中心に/森谷奈保子(㈱IHI) |
事務局だより 【 p.95-96 】 |
各種セミナー報告 【 p.97】 |