専門図書館265号(2014年6月)特集「専門図書館協議会一元化特集号」

会長就任にあたって【p.1】 三村明夫
 平成26年4月1日から、専門図書館協議会の会長に就任いたしました。
 専門図書館協議会は、昭和27(1952)年3月28日の創立以来、62年間の長きにわたり会員である企業図書館、大学図書館などに情報提供活動をしている伝統ある図書館関係の団体です。
 当協議会は、機関誌「専門図書館」や国内唯一のディレクトリである『専門情報機関総覧』の発刊など専門図書館や情報機関の専門職への情報提供を行うとともに、各会員機関やライブラリアンの研究成果の発表の場としての「全国研究集会」の開催、スキルアップ研修などを実施し、また、海外の専門図書館関係団体であるSLA(米国専門図書館協会)KSLA(韓国専門図書館協議会)とも連携した活動を展開しております。
 しかしながら、昨今の経済社会の状況の中、企業図書館の減少、インターネットなどによる情報入手方法の変化もあり、図書館界は厳しい状況に置かれ、当協議会も正会員の減少が続いております。
 このような状況において全国に7つあった地区専門図書館協議会と全国400余の会員を一元化し、新しい専門図書館協議会として平成26年4月1日より再出発することとなりました。
 新たな専門図書館協議会においては、会員へのダイレクトな情報提供、全国の会員との連携、会員相互のネットワークを構築するとともに、従来にも増して、全国研究集会や研修・セミナーの実施、会員に属する専門職の能力の向上、専門図書館の役に立つ出版物などに応えることが求められています。また、海外の専門図書館関係団体との連携も促進していかなければなりません。
 再出発した専門図書館協議会は、これらの課題を踏まえ、一元化による簡素で効率的な運営により、そのメリットを生かし、会員機関の相互連携を深め、そして、すべての会員の発展のため、専門図書館界の発展のために、さらに図書館界全体の発展のために、努力してまいります。今後とも、会員の皆様、専門図書館関係の方々におかれましては、引き続きのご支援ご協力を宜しくお願いいたします。
専門図書館協議会一元化の先に【p.2】 中村利雄
 専門図書館協議会一元化への取り組みは、平成23年4月以来、運営委員会、事業・組織検討会議などで議論を進め、平成26年2月19日の臨時総会で、一つの節目を迎えました。即ち、平成26年4月1日から、全国の地区協議会を一元化し、新しい定款で運営する専門図書館協議会となりました。この新しい専図協が平成26年度の通常総会で、新たな体制の下、スタートいたしました。
 この間、各地区協議会においては、さまざまの議論が交わされたと聞いておりますが、全国7地区協議会を一つにするという、大きな改革を約3年間で成し遂げられたのは、偏に、各地区協議会のご尽力とご協力の賜物であると感謝しております。
 昨今の経済社会の動きや図書館界の動向などを踏まえ、将来の専図協のことを考えてみますと、正会員の減少が止まらないことやインターネットの普及・活用による情報入手方法の変化などもあり、早急に専門図書館としても対応していかなければならず、一元化を進めていくことは必然であったといえます。
 また、各地区協議会事務局についてもこのような環境において従来とは異なった運営が求められてきており、事務局機能を一体化する流れができていたといえます。
 今回の専図協一元化は、一元化することが目的ではありません。当協議会のような小規模な団体は、運営の透明性を確保した上で、着実に事業を実施できる健全な団体でなくてはいけません。
 一元化した後、事務局と各委員会、各地区連絡会との連携を密にし、効率のよい運営方法によって、会員間のネットワークを整備し、全国研究集会をはじめとした各種研究事業の実施、機関誌「専門図書館」や『専門情報機関総覧』の刊行、国際交流の推進などを積極的かつ着実に展開していかなければなりません。
 全国一元化はスタートであり、今後、専図協が創設以来、積み上げてきた財産の上に、新しい専図協を作り上げ、会員各位におかれては、一元化の先に広がる新しい世界での大いなる活躍を希望します。