専門図書館299号(2020年2月)特集:災害時の対応(詳細)

特集「災害時の対応」にあたり【p1】
東日本大震災の教訓と図書館再建のあゆみ【p2-8】
千葉 徳次(陸前高田市立図書館)
本稿で論じるのは東日本大震災津波によって被災した陸前高田市立図書館復興の歩みである。陸前高田市職員の1/4 が犠牲となり、とりわけ図書館においては、職員全員が亡くなるとともにすべての資料が流失した中で、多くの団体等から復興に向けたご支援をいただいた。被災資料の再生や、図書資料の寄贈を受け入れた仮設図書館時代を経て、平成29年7 月に新図書館として市の中心市街地の一角に再建整備された。震災からの教訓を踏まえた現在の図書館運営等の現状を報告する。
平成30年7月豪雨災害の被災経験から
~大洲市立図書館本館と肱川分館が通常開館するまでを振り返って~【p9-14】
新口 昭江(大洲市立図書館)
平成30年7月豪雨災害により被災した大洲市立図書館2館(本館と肱川分館)の被害状況と通常開館の日を迎えるまでを記した。床上浸水270㎝にまでなった肱川分館の惨状や、浸水までの間に本館職員が行った所蔵資料を守るための行動、手探り状態で進んだ通常開館までの道のりなどについて報告するとともに、整備を始めた水害対応マニュアルについても紹介する。
国立国会図書館における資料防災の取組み【p15-18】
佐藤 従子(国立国会図書館 収集書誌部)
国立国会図書館では、災害から人命や建物を守ることを主な目的とした消防計画や防災マニュアルのほかに、所蔵資料を守ることを目的とした資料防災計画の策定に取組み、指針やマニュアル等の整備を行ってきた。本稿では、その概要について報告する。併せて、東日本大震災での資料の落下被害とその復旧、国内外の被災図書館への支援協力活動についても紹介する。
消防博物館における危機管理【p19-23】
松村 龍也、マクミラン美里(消防防災資料センター)
震災や風水害といった自然災害から人為災害まで、常日頃から様々なリスクを抱える博物館運営について、集客施設と史材管理施設の両面からあるべき危機管理体制について考えるとともに、当館における危機管理体制や日頃の取組み等について紹介する。
災害を自分ごとにするために
my図書館DIGを通じたイメージトレーニング【p24-28】
鈴木 光 (一般社団法人減災ラボ 代表理事)
災害による被害を最小限にするためには、まず「敵を正しく知り 正しく恐れる」ことが重要である。すなわち、自分の図書館の災害時の様相を具体的にイメージ、強み、弱みを把握した上で、具体的な対策をとることである。my図書館DIGは、そのためのワークショップ手法である。
災害に関連するサイトと図書の一例【p29】
防災専門図書館
Open Book Cameraを使ってできること【p30-33】
宇賀田 織部(一般財団法人機械振興協会 経済研究所 BICライブラリ)
オムロン(株)京阪奈イノベーションセンタ情報センタ
国立国会図書館関西館【p34-36】
松井 佑香(大阪府立男女共同参画・青少年センター(ドーンセンター)情報ライブラリー)
住友化学(株)春日出図書室に勤務して【p37-38】
法宗 布美子(株式会社住化技術情報センター)
ネット文化資源の読み方・作り方
図書館・自治体・研究者必携ガイド【p39-40】
名城 邦孝(常磐短期大学)
水濡れから図書館資料を救おう!【p40-41】
松田 泰典(学校法人専門学校 東洋美術学校保存修復科)
専門図書館協議会の運営に関するアンケート調査(抜粋)について【p42-49】
事務局
事務局だより【p50-51】
事務局
各種セミナー報告【p53-56】
事務局