特集「SDGs」【p1】 |
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留学生が語りかけるSDGs
東北大学附属図書館本館:国連寄託図書館としての事例【p2-7】
堀野 陽子(東北大学附属図書館) |
東北大学附属図書館本館は、国連寄託図書館の活動の一環として、SDGsの概念をより広めるための展示を行っている。本稿では、国連寄託図書館となった経緯や、過去に実施した展示、そして、近年力を注いでいる、留学生スタッフ「留学生コンシェルジュ」との協働による展示活動の取り組みなどついて報告する。 |
国際協力機構(JICA図書館)とSDGsについて
民間企業連携の視点から【p8-13】
吉村 悦治、有原 知江(独立行政法人国際協力機構 緒方貞子平和開発研究所・JICA図書館) |
国際協力機構(JICA)は、日本の政府開発援助(ODA)の実施機関として開発途上国への国際協力を行っている独立行政法人であり、JICA図書館はこれらJICA事業に関連する資料の収集や情報提供を通じて国際協力に携わる方々の業務支援を行うことを目的とした専門図書館である。本稿では、SDGsとJICAの関係性及びJICA図書館の機能について解説するとともに、講談社がインドで実施展開した絵本・コミックビジネスをJICAの企業連携協力事業の一例として紹介する。 |
図書館とSDGs
―ジェンダー視点をターゲットとして【p14-20】
青木 玲子(図書館員のキャリアフォーラム共同代表) |
国連は、2015年に2030年を達成目標とする国際的な約束「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」を採択した。SDGs(持続可能な開発目標)は、その17のゴールと169のターゲットは、その中心となるものである。日本では、最近社会的な認知も高まり、多くの本や資料が出版されて図書館も取り組み始めている。小論では、日本のジェンダー平等の進捗状況を捉えた上で「ゴール5:ジェンダー平等を達成し、すべての女性と少女をエンパワーする」について焦点を当て、図書館とSDGsについて述べる。2015年からのIFLAのSDGsとGlobalVision Projectの取り組みプロセスに学んだ体験と、日本のSDGsの進捗状況を合わせて報告する。 |
フォントメーカー「モリサワ」のSDGsの取り組み
(文字を通じて持続可能な未来にできること)【p21-27】
河野 博史(株式会社モリサワ サステナビリティ推進部ダイバーシティ推進室) |
モリサワは、創業1924年のフォントメーカーです。創業以来、社是でもあり経営理念でもある「文字を通じて社会に貢献する」に基づき、文字の視点で社会価値の創造を目指し、社会課題の解決に努めてきました。
2020年8月6日、世界共通の目標である「持続可能な開発目標」(SDGs:Sustainable DevelopmentGoals)達成に向けて、企業活動および社会価値創造によって貢献していくことを誓い、トップメッセージを公開しました。
「なぜフォントメーカーであるモリサワがSDGsに取り組むのか?」「フォントがどのようにSDGsに貢献できるのか?」
本稿では、文字を通じて社会に貢献してきたモリサワの歴史を振り返り、現代の社会基盤(インフラ)にもなっている文字、製品やサービス、企業活動によるSDGsの取り組みを概説します。 |
一人ひとりが「知る」ことで動き出すSDGs
ナカバヤシの実践と図書館での展開【p28-33】
白石 彩夏(ナカバヤシ株式会社 図書館ソリューション営業部) |
SDGsへの取り組みについて、組織の中で一人ひとりが具体的に動くためのステップを、ナカバヤシの企業事例や指定管理者として運営している公共図書館での事例を通して紹介しています。 |
JAPAN/MARC
―日本目録規則2018年版適用による変更点を中心に―【p34-37】
国立国会図書館 収集・書誌調整課 |
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トヨタ博物館図書室【p38-41】
小室 利恵(トヨタ博物館 学芸グループ) |
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虎ノ門への移転【p42-43】
畑 幸代(国立国会図書館支部気象庁図書館) |
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日本の図書館建築 建築からプロジェクトへ【p44】
新藤 透(國學院大學文学部) |
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アーカイヴズ ―記録の保存・管理の歴史と実践【p45-46】
長尾 宗典(城西国際大学国際人文学部) |
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事務局だより【p47】
事務局 |
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各種セミナー報告【p48】
事務局 |
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