| 特集:大学の中の専門図書館(2)【p1】 |
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大学の教育・研究を支える専門図書館
―筑波大学図書館情報学図書館の学習・研究支援の取り組み【p2-7】
大越 喜公美(筑波大学 学術情報部アカデミックサポート課 図書館情報学図書館) |
| 筑波大学図書館情報学図書館は、2002年10月に旧図書館情報大学が筑波大学と統合したことにより、筑波大学附属図書館に4 つ目の専門図書館として配置された。図書館情報大学時代に収集された専門性の高い学術資料群に筑波大学附属図書館の電子図書館システムの技術等が加わり、図書館情報学の教育や研究を支える図書館として活用されている。図書館情報学図書館の多岐にわたる分野の資料や図書館スペースは、学生の学習や研究のための実験などにも利用されて図書館学・情報科学分野の進歩に寄与している。
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私立総合大学における貴重資料の活用
―近畿大学中央図書館の取り組み【p8-12】 森岡 美知子/國見 唯(近畿大学中央図書館)
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近畿大学中央図書館では、「文化遺産の継承」という大学図書館の重要な使命のひとつを果たすため、古今東西の学術的・文化的価値を有する名著を幅広い領域にわたり収集・所蔵している。本稿では、貴重資料を活用したさまざまな取り組みとして、当館での貴重書展の開催内容や貴重資料デジタルアーカイブの運用、オンラインで開催しているバーチャル貴重書展のほか、本学教員による貴重資料を用いた授業事例を紹介する。最後に総括として、貴重資料の利活用に関する今後の展望について述べた。
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専門図書館(室)の集合体によるバーチャルな大学図書館
(複数図書館のコンソーシアムにおけるメリットついて)【p13-18】
柳生 修二(総合研究大学院大学教育企画開発センター リサーチ・アドミニストレーター附属図書館 副館長) |
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一般的な1法人が設置する大学図書館と複数の法人が設置する専門図書館の集合体(コンソーシアム)による特殊(バーチャル)な図書館ではその構造や運用が全く異なる。本稿ではその特殊な構造及び機能について紹介すると共に、コンソーシアムがもたらす電子ジャーナル及び電子ブック等の契約に関するメリット等について、実際に総合研究大学院大学の取組事例をもとに紹介する。
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女性教育の理念を体現する学術資産:
昭和女子大学図書館特殊文庫・コレクションの役割と展望【p19-25】
前之園 香世子(昭和女子大学図書館 次長) |
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大学図書館の特殊文庫・特殊コレクションは、専門図書館的機能を提供する中核的存在である。本稿は、昭和女子大学図書館が創立以来、女性教育の理念を反映しつつ整備してきた30種の特殊文庫及び各種特殊コレクションに焦点を当てる。特に、与謝野文庫、近代文庫、女性文庫、桜山文庫に代表されるコレクションは、近代文学、女性文化、教育史、文化史及び国際交流など幅広い分野の研究に資する貴重な一次資料を提供している。これらの特殊文庫・特殊コレクションの形成過程、主要な内容、そして学内での教育・研究への活用事例及び学外連携について多角的に述べる。さらに、デジタル化推進と保存体制整備、DXによる展開、人材育成という課題を踏まえ、大学図書館が持つ専門図書館的資産が果たす役割と未来への展望を示すものである。
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芸術専門図書館としての東京藝術大学附属図書館
コレクションの紹介を中心として【p26-32】
大田原 章雄(国立大学法人 東京藝術大学 附属図書館)
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東京藝術大学は、1887年創立の東京美術学校と東京音楽学校を源流とする国立総合芸術大学で、附属図書館のコレクションは、日本の近代美術史・音楽史を物語る貴重な資料群を含む。貴重資料の一部は「デジタルコレクション」としてインターネット公開されている。附属図書館は、学生や教職員が参加する企画を通して、利用者にとって創造性を刺激する場となることを目指し、芸術系大学ならではの取り組みを進めている。
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早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)
風わたる「文学の家」として【p33-39】 岡田 舞衣子(早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー))
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早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)は、村上春樹氏の所蔵資料が寄託・寄贈されることを契機に開館した、文学資料館であり図書館、また文化交流施設である。本稿では開館までの経緯と館の概要、おもな取り組みを紹介するとともに、併設カフェの運営やイベント開催における学生の参画といった大学付置の施設ならではの試みも併せて取り上げる。世界中の村上春樹文学の愛好者ならびに国際文学の研究者たちが、新たに「村上春樹文学」「国際文学」「翻訳文学」の研究に取り組むことができる環境を構築し、交流・発信機能も備えた拠点となることを使命として掲げる当館の、今後の課題や展望についても記述する。
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大学図書館研究会のご紹介【p40-45】
上村 順一(大学図書館研究会事務局長)
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大学図書館研究会は、1970年に誕生した、現場の図書館員を中心とする自主的・実践的な研究団体である。2021年1 月より、「大学図書館問題研究会」から「大学図書館研究会」へ名称を変更し、現在に至っている。大学図書館研究会の組織(会員総会、全国委員会、常任委員会、事務局、全国大会実行委員会)、行事(全国大会、大図研オープンカレッジ)、「グループ」と呼ばれる集団(地域グループ、研究グループ)、出版物(『大学の図書館』、『大学図書館研究会誌』)、それら出版物を取り扱う出版部等をご紹介しつつ、当会の現在の全体像を概観した。
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愛知県図書館Webサイトの全面リニューアルについて【p46-49】 磯部 美江/伊豫田 直美(愛知芸術文化センター愛知県図書館 総務課 企画グループ)
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ポーラ文化研究所 化粧文化ギャラリー見学会を開催して【p50-53】 楯石 もも子(国立公文書館)
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ビジネスパーソンに“必要不可欠な”図書館を目指して【p54-55】 祭城 明子(公益財団法人九州経済調査協会)
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2050年の図書館を探る 何が変わり・変わらないのか【p56-57】 福島 幸宏(慶應義塾大学)
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文化的コモンズ 文化施設がつくる交響圏【p57-58】 佐久間 大輔(大阪市立自然史博物館)
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